キャンプというと、鉄板を使って豪快に肉を焼くイメージを持つ人が多いかもしれません。
ただ、実際には「荷物が重い」「扱いが面倒」「油の処理が大変」という理由で、鉄板を持っていかないスタイルのキャンパーも増えています。
むしろ最近では、焚き火台とフライパン、もしくはシングルバーナーとメスティンだけで十分に楽しめる“ライトスタイル”が人気です。
そこで今回は 鉄板がなくてもソロキャンプできる?と考える人に向けて、鉄板なしでも快適にキャンプを楽しめる方法、代わりになる調理道具、暇つぶしのアイデアなどをまとめました。
荷物を減らしつつ、満足度を下げずに楽しむためのコツを解説していきます。
- 鉄板がいらないと感じる理由
- 代わりになる道具とスタイル
- 鉄板なしでも美味しく作れる料理
- ソロキャンプを楽しむための工夫
鉄板がいらないと感じるのはなぜ?
ソロキャンプには鉄板がおすすめ…でも人を選ぶ理由
結論として、鉄板は便利な調理道具ですが ソロキャンプでは必須ではありません。
理由は主に以下の通りです。
- 重くて荷物がかさばる
- 使用後の油汚れや焦げ落としが大変
- 乾燥・手入れが必要で初心者には負担
もちろん鉄板料理は魅力的ですが、ソロならフライパンやクッカーでも十分に代用できます。
最近のキャンプギアは進化しており、鉄板がなくても快適に料理を楽しめます。
ヒロシがソロキャンプで鉄板を愛用しているけれど
YouTuberのヒロシさんが鉄板を使うことで人気が広がりましたが、彼のスタイルは“焚き火を最大限楽しむ”タイプです。
ヒロシさんのソロキャンプはこだわりの延長であって、初心者がそのまま真似すると荷物が増えすぎたり、手間が増えたりしがち。
つまり、ヒロシ式=万能ではない ということです。
ソロキャンプがつまらないと感じる原因は鉄板ではない
「鉄板を持っていかないとつまらないのでは?」と思う人もいますが、キャンプの楽しさは道具の多さではありません。
つまらない原因の多くは、
- やることが決まっていない
- 焚き火に慣れていない
- スマホを触りすぎて自然との距離が近づかない
など、過ごし方の問題がほとんどです。
鉄板があるかないかは大きな問題ではないのです。
キャンプには鉄板が最強と言われる理由の裏側
鉄板は「高火力に強い」「肉がうまい」「使い込むほど味が出る」などメリットが多い道具です。
しかしその最強っぷりは“こだわりたい人”に向けての話であり、ソロキャンプ初心者には扱いが難しいことも。
つまり、最強=万人向けではないということです。
ソロキャンプで鉄板がいらない人のスタイル
ソロキャンプ 暇な時間を楽しむという価値観
鉄板を持っていかないスタイルでは「暇を楽しむ」というソロキャンプ本来の魅力が強まります。
料理に時間を使いすぎないことで、
- コーヒーを淹れる
- 本を読む
- 焚き火を眺める
- 景色を楽しむ
など、のんびりした時間をしっかり楽しめます。
ソロキャンプスタイルの多様化
近年は鉄板なしのキャンプスタイルが定番化しています。
- シングルバーナー+小型フライパン
- メスティンだけで完結
- 缶詰とスキレットで軽量化
- 湯煎だけのズボラ料理
など、自由でミニマルなスタイルが人気。
鉄板を省くことで荷物が減り、準備・片付けも劇的に楽になります。
キャンプブーム終了の理由と “本物だけが残る” 時代
コロナ禍が落ち着き「キャンプブーム終了」と言われることがありますが、実際には 本当に好きな人だけが残る時代に変わった だけです。
その中で、道具をたくさん持つスタイルより、身軽で続けやすいスタイルが支持されています。
鉄板を持たないソロキャンプは、この“本物のキャンプスタイル”として浸透しています。
雨キャンプでも鉄板なしが便利
雨の日のキャンプは焚き火が安定しないので、鉄板を使うと難易度が上がります。
一方で鉄板なしスタイルなら、バーナーやメスティンでスムーズに調理できて負担も少なく済みます。
雨キャンは「いらない道具を省くほど快適になる」好例です。
フライパンの代わりになる便利なギアは?
① メスティン(炊飯だけじゃない万能ギア)
代替として最強。焼く・煮る・蒸すが全部できる。

- フライパンのように「焼き」にも使える
- 油を少し引けば、肉・魚・餃子なども焼ける
- 深さがあるので、煮込み料理にも対応
- 取っ手付きなので扱いやすい
- ソロキャンプで荷物を少なくしたい人と相性◎
② アルミクッカー
浅めのクッカーは完全にフライパン代わりになる。

- 焼く・炒めるに最適
- キャンプ場のバーナーと相性◎
- 焦げ付きにくい加工タイプもあり
- スタッキングできて荷物が増えない
③ チタンシェラカップ(焼き調理もできる)
実は焼き料理も可能な万能カップ。
- 直火OK(焚き火・バーナー両方)
- ソーセージを焼く、目玉焼き程度の小料理なら十分
- 軽量でバックパックキャンプ向き
- 深さがあるので万能性も高い
④ スキレット(重いが鉄板より扱いやすい面も)
同じ鉄製なのに、鉄板より料理が失敗しない。
- 厚みがあってムラなく熱が入る
- 肉を焼くなら鉄板より向いている
- 取っ手があるので扱いやすく初心者向け
- 1人用6インチなら軽量化できる
ソロキャンプに鉄板は不要?まとめ
- 鉄板は荷物が重く初心者には負担
- 鉄板なしでも美味しい料理は作れる
- こだわりキャンプでなければ必須ではない
- ヒロシ式キャンプは上級者向け
- 楽しさは道具より過ごし方が大事
- 暇を楽しむのがソロキャンプの本質
- 軽量キャンプが時代の主流になっている
- ブーム終了後はシンプルスタイルが定着
- 雨キャンプでは鉄板なしが便利
- 小型バーナーとフライパンで十分
- メスティンだけで完結できる料理も多い
- 缶詰料理なら洗い物がほぼゼロ
- 荷物が軽いほどキャンプが快適になる
- シンプル装備は長続きしやすい
- 鉄板は“必須”ではなく“選択肢の一つ”にすぎない
参考資料
- 環境省「火災予防のための野外での火の取り扱い」
※キャンプ場や野外での加熱調理に関する公式な注意喚起。鉄板の有無に関わらず、火器使用の判断基準として引用可能。 - 総務省消防庁「火災統計(キャンプ・アウトドアに関連する火災要因)」
※キャンプで起きる火災原因のデータを掲載。直火調理や加熱器具に関するリスク説明に利用できる。 - 一般社団法人 日本ガス協会「カセットコンロ安全基準」
※鉄板の代替として使われるバーナーやガス器具の安全基準。ソロキャンプの調理スタイルの説明に活用可。
